サービス価格設定におけるマーケットインと原価積み上げ型の違いに関して
はじめに、弊社には日々、様々な商材のプロモーションの方法に関して相談を受けています。
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実は、弊社の上記サービスは、マーケット・インのアプローチには効果が出ます。
では、マーケット・インの価格と、原価積み上げ型の価格との違いとは、どんな違いなのでしょうか?
サービスの価格設定は、企業の収益性や市場での競争力に大きな影響を与える重要な戦略です。
価格設定の方法にはいくつかのアプローチがありますが、その中でも「マーケット・イン」と
「原価積み上げ型」の二つが代表的です。本コラムでは、これら二つのアプローチの違い、利点と欠点、
およびそれぞれが適用される状況について詳しく解説します。
1.マーケット・インのアプローチの場合
マーケット・インのアプローチは、顧客の需要や市場環境を基に価格を設定する方法です。
これは市場志向のアプローチとも呼ばれ、市場の動向、競合他社の価格、顧客の支払い意思額
(Willingness to Pay)などを考慮して価格を決定します。
【特徴と利点】
顧客中心: 顧客のニーズや価値観に基づいて価格を設定するため、顧客満足度が高まりやすい。
競争力: 競合他社の価格を考慮することで、競争力のある価格設定が可能となり、市場シェアの拡大が期待できる。
柔軟性: 市場の変化に迅速に対応できるため、ダイナミックな価格調整が可能。
【欠点】
市場調査の必要性: 適切な価格設定には詳細な市場調査と分析が不可欠であり、コストと時間がかかる。
価格競争のリスク: 価格競争に巻き込まれやすく、利益率が低下する可能性が高い。
2.原価積み上げ型アプローチ
原価積み上げ型アプローチは、提供するサービスの原価に一定の利益率を加えて価格を設定する方法です。
この方法は、コストプラス法とも呼ばれ、製造業やサービス業で広く用いられています。
要するに儲けを出す為に、社内コストや開発コストを商材の価格に上乗せして商材の価格を決める方法
と考えて下さい。
【特徴と利点】
原価重視: 原価を正確に把握することで、価格設定が容易で透明性が高い。
安定した利益確保: 一定の利益率を加えることで、安定した利益を確保しやすい。
シンプルなアプローチ: 実施が簡単であり、複雑な市場調査を必要としない。
【欠点】
市場の無視: 市場の需要や競合の価格を無視するため、市場環境に適合しない価格設定となるリスクがある。
価格弾力性の欠如: 顧客の価格弾力性を考慮しないため、需要の変動に対応できない可能性がある。
上記の通り、マーケットインアプローチは、市場の競争が激しく、顧客のニーズや嗜好が多様化して
いる場合に適しています。特に、B2C市場や急速に変化する市場環境では、このアプローチが有効です。
一方、原価積み上げ型アプローチは、安定した市場環境や競争が少ない市場で適しています。
また、コストが明確で変動しにくい場合や、B2B市場においても有効です。
◆まとめ
マーケットインと原価積み上げ型の価格設定方法には、それぞれ異なる特徴と利点があります。
どちらのアプローチを選ぶべきかは、企業の業種、市場環境、競争状況などに依存します。
重要なのは、企業が自身の状況にも最も適したアプローチを選択し、適切な価格戦略を実行する
ことです。これにより、収益の最大化と市場での競争優位性の確保が期待できます。